中堅メーカーの万年係長である八角(野村萬斎 )は、営業ノルマに頓着せず会議では傍観してるだけというぐうたら社員。営業部長(香川照之)の叱咤激励にもそしらぬ顔だった。そんなある日、八角が上司の坂戸(片岡愛之助)をパワハラで訴え、坂戸は左遷されてしまう。後釜に抜擢された原島(及川光博)は、、、
大御所俳優が勢揃いで これでもか!の勢いで演じている豪華企業エンターテイメント。北大路欣也や橋爪功が脇で存在感を示し、香川照之・及川光博・朝倉あき がそれぞれ個性を見せてくれる外さない映画、、、のはずが、主演の 野村萬斎が???。能楽(狂言)の舞台か?と思わせる台詞まわしが一人で映画をつぶしてしまった。例えるなら、Jポップ音楽祭のトリに着物を着た演歌歌手が登場して、こぶしをまわして歌っているような違和感。歌舞伎役者の香川照之や片岡愛之助がきちっと役を演じているのと対照的。コメディ映画にする気か?
野村萬斎の出演作の中に「のぼうの城」を見つけた。成田長親役が素直に受け入れられたのは時代劇だったからだろう。とにかく残念な作品だった。
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